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2012年07月28日

子どもを信じること

今日の本は 「子どもを信じること」(大隅書店) 価格:¥2800+税 ⇒ 詳細を見る

作者は、田中茂樹さん。
お医者さん、臨床心理士さんとして地域医療、カウンセリングをされています。

発行元の大隅書店(http://ohsumishoten.com)の大隅さんから
いただきました。大隅さん、ありがとうございます!!

いただいた次の日に、私の仕事場にバイトに来てもらってる女性
(小3長男、小1長女の2児の主婦)に、この本を強奪され、
昨日やっと返してもらえました。

彼女なりに、子どもにかまい過ぎていた母親を反省したそうです。

いわく、

「かまい過ぎてたし、叱りすぎてたんだなぁと思った。
でも、小言を言わないで見守るってかなりイライラするのよね。

今朝も牛乳こぼして、怒りかけたけど耐えた。

でも、そっちのほうが怖かったのか子どもの顔がひきつってて、しめしめと思った。
それに・・・・」

この牛乳の話を皮切りに、彼女がいかに叱り過ぎていたかを20分以上聞かされた。

牛乳の話は「それでいいのか?」と思ったが、あえて何も言わず・・・。


私は、本書「子どもを信じること」の「3.子どもとのコミュニケーション」を非常に
興味深く読ませてもらいました。

子どもとのコミュニケーションでは、
「なぜ?」「いつ?」「どんな?」と5W1Hな質問を
するよりも、「事実をやりとりするよりも思いを伝え合う」ことを意識すること。

聞き手(親)が、会話を先に進めずに話し手(子)が主導すること。

どうやって子どもに会話を主導してもらうのか?

それは本書を読んでのお楽しみ!


(親が話を)先に進めずに話を聞いていると、子どもは本当に話したいことに
近づけるそうです。

そして、自分の話を聞いてもらえたという体験の積み重ねは自信になります。


「自分の話を聞いてもらった」という成功体験がなければ、自信も持てないでししょうし
自分の話をしようとは思えないですよね。


「自分の話を聞いてもらえた子どもは、自分の意見を言える人になる。」

「自分の話を聞いてもらえた子どもは、相手の話を聞ける人になる。」

これが、このメルマガの冒頭で書いた

「自分の意見を言える子どもはどうやれば育つのか」の答えです。

======== ▼ 引用 ▼ ==========================================================

「話を聞いてもらう」ということは「関心を向けてもらう」とか「愛情をかけてもらう」
と同じことです。

子どもに「愛情をかける」にはどうしたら良いか?
その具体的な方法が「話を聞いてあげる」とか「関心を向ける」ということなのです。

だからこそ、感心を向けないこと、無視すること(ネグレクト)が虐待になるのです。

=========▲ 引用 ▲===========================================================

↑すごく腑に落ちた部分です。

電車で、小さな子どもが一生懸命、お父さんやお母さんに話をしてる姿が愛おしいのは
それが「愛情」の形の一部だからなんでしょうね。


自分の意見を言える + 相手の話を聞ける = コミュニケーション能力

コミュニケーションは【生きる力】のひとつです。

自分もそうありたいですし、子どもにも【生きる力】のある人間になって欲しい。

常々そう思っています。


本書はお子さんをお持ちの親御さんだけでなく、

「自分の大切な人に素敵な人生を送って欲しい」
「自分と両親との関係がうまくいかなかったなぁ」

と思ってる人へ、ぜひ手にとって欲しい本です。

著者の田中茂樹さん、発行者の大隅直人さん、
たいへん素敵な本をありがとうございました。



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投稿者 哲正(てつまさ) : 2012年07月28日 18:51

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